純損失の繰越による節税

Posted by on 2015年10月11日

中野区の税理士(飲食店に強い)の三堀貴信です。「純損失の繰越による節税」について。

事業所得や不動産所得など一定の所得が赤字のときは、損益通算によって他の所得から赤字金額を差し引くことができます。
それでもなお、赤字が残る場合には、それを純損失といいます。純損失の金額は3年間繰り越すことができます。

なお、青色申告者と白色申告者では、繰越できる純損失の範囲が異なり、青色申告の方が断然有利です。

①青色申告者の場合

青色申告者は純損失の金額のすべてを翌年以降3年間繰越して、各年の所得から控除することができます。
この純損失の繰越控除を受けるためには、純損失が生じた年に損失申告書(青色申告用)を確定申告書の提出期限までに提出し、その後の年についても連続して確定申告書を提出する必要があります。
繰り越された純損失の金額は、給与所得などからも控除することができます。たとえば、法人成りした場合や廃業した場合、純損失の金額を繰り越しておけば、その金額を以後の年の給与所得等から控除することが可能です。

②白色申告者の場合

白色申告者のについては、純損失の金額のうち「変動所得の計算上生じた損失の部分」と「被災事業用資産の損失の部分」についてだけ、翌年以降3年間繰り越して控除することができます。

以上のように白色申告の場合は、繰り越せるケースが限定されており、法改正により、白色申告者でいるメリットもほぼ無くなったような感じですので、青色申告者を選択するほうが節税的には有効だと思われます。


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