開業費

Posted by on 2015年12月17日

中野区の税理士(飲食店に強い)の三堀貴信です。「開業費」の意義について。

開業費は、会社設立後、営業開始までに支出した開業準備のための費用のことをいいます。
会社設立後、開業のための準備期間に発生した事務所の賃貸料や、広告宣伝費などがこれに該当します。

開業費の経理処理は、原則として支出時の営業外費用として処理します。ただし、開業費を繰延資産(会社法上の繰延資産)として処理することも認められています。

開業費を繰延資産として計上し、費用の繰延経理を認める理由としては、以下の理由が考えられます。

①基本的に、創業から開業までの期間は短いですが、大型のホテルやレジャーランドなどの場合は、会社が法的に成立(創立)されてから事業を開始(開業)するまでに、長い時間を要するのが一般的です。創立から開業までは当然収入がないわけですから、その期間中に発生した費用を支出時の費用として処理するならば、開業した瞬間に多大な損失を計上することになります。これを避けるために、開業費を資産計上して繰延経理することを認めているといわれています。

②期間損益計算の観点から繰延資産とする考え方です。開業費などの費用はその支出の効果が次期以降にも当然に及ぶものと期待されます。よって、期間損益計算の適正化の観点から、次期以降の損益計算にも反映させるべきであり、資産計上したうえで、会社設立後5年以内のその効果が及ぶ期間にわたって、毎期定額法で償却することも認められています。

なお、税務上、会社法上の繰延資産の償却は任意です(損金の額に算入するためには支出事業年度に損金経理を行うことが要件です)。※償却限度額に要注意


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