スイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)
中野区の税理士(飲食店に強い)の三堀貴信です。税務会計ニュース(日曜日版)「スイッチOTC薬控除(医療費控除の特例)」について。
スイッチOTC薬控除とはなんぞや?ということですが、これは28年税制大綱の1つです。まだ決定されたわけではないとうことを前提に♪
制度の概要(大綱)
自己又は生計を一にする配偶者その他の親族に係る一定のスイッチOTC医薬品の購入の対価を支払った場合、合計額が1万2,000円を超えるときは、その超える部分の金額(その金額が8万8,000円を超える場合には8万8,000円)について、総所得金額等から控除されるというものです。
注①一定のスイッチOTC医薬品とは、要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品(類似に医療用医薬品が医療保険給付の対象外のものを除く)をいいます。
②本特例の適用を受ける場合には、現行の医療費控除の適用を受けることはできません。(要するにこの制度と現行医療費控除の併用は不可ということですね♪)
以上が制度の概要です。
OTC医薬品ってなに?って感じですが、一言でいえば、OTC医薬品(一般用医薬品):薬局やドラッグストアなどで販売されている医薬品って理解しています。(素人なので違ってたらごめんなさい)※詳しくは薬剤師さんにきいてください (*’▽’)
この制度の概要、結局何を意味するかというと、今までは原則として10万円超の医療費の支払いが無ければ医療費控除が受けられなかったわけですが、この制度が導入されれば、医療費が10万円を超えていなくても、医療費控除を受けることができる可能性があることを示唆しています。
つまりはこの規定、医療費は10万はいかないよって人でも、例えば、風邪薬などの一般用医薬品の支払金額の合計が、1万2,000円を超えるようなら、医療費控除の適用を受けることができるって話ですね(^◇^)
医療費控除の垣根が低くなることは好ましいいことだと思います。大綱にサラッと載っている消費税の軽減税率とインボイスの導入は断固と反対ですが(汗)
消費税の話になると怒りが沸々とわいてくるのですが、そもそも軽減税率(税率を下げないので据え置き税率)云々言う前に、消費税を上げるのって今じゃないでしょう、税には景気調整機能があります。景気の悪い時には税率を下げ、景気浮揚を促し、景気の良い時には税率を上げ景気をコントロールする、そういうものだと思っています。
インターネットの書き込みなど見ると、いまは消費税を下げるべきだという声が大半を占めているように思われます。私も同感です♪
政府は消費税の税率アップを先送りすることで選挙を勝とうとするかもしれませんが、先送りして選挙に勝ったらどうせすぐにアップするんでしょってだれもが思ているところだと思います。政府にはそんな小手先の選挙テクニックでは国民は騙せないことに気付き、根本的な経済復興政策を望みます。
消費税は当面、無期限3%に減税(もしくは無税)、以前のバブルみたいに景気が良くなったら景気抑制のために増税、そんな形にしたほうが、結果として全体的にみれば、税収も増えるのではなかろうかと愚考するものであります。まぁ、税金はそもそも政治の道具にすることは許されないというのが持論ですが。
みなさんはいかがお考えでしょうか(^◇^)
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